

「最後まで自分の頭で考えることがなかった」入試の本番で「なんとなく」は通用しない。最初の問題がわからず「どうしよう、どうしよう」と焦っているうちに時間だけが過ぎていく。気がついたら終わっていた。2浪するにあたって、大久保くんはすべてをリセットしたいと考えた。これまでとは環境を変えなければならない……。友人から四谷学院の話を聞いたのは、そんなときだった。その友人は四谷学院に通って東大理1に合格していた。しかも、「四谷学院で過ごした1年間は楽しかった」と言うのである。大久保くんには、どうにも納得がいかなかった。「楽しい予備校なんてあるはずないじゃないか。自分はあんなに暗い1年間を送ってきたのに。そのうえ、もう1年浪人することになったというのに……」しかし、友人が語る「少人数クラス」「55段階個別指導」「基礎から教えてくれる」「面倒みがいい」などの言葉が気になった。とりあえず説明会に行ってみて、「たしかに大手予備校のスタイルとはずいぶん違う。いいかもしれない」という気になった。高校時代からずっと大手予備校に通ってきた大久保くんにしてみれば、正直なところ不安もあった。「四谷学院の名前くらいは聞いたことがあるけれど、ほんとうに大丈夫なんだろうか。講師の質は、やはり大手のほうが上なんじゃないだろうか……」しかし、55段階のようなシステムに乗って勉強できるなら、やってみる価値はありそうだ。そう思い直して入学を決めた。2浪という負い目があるせいだろうか、はじめのうち、大久保くんは心理的にかなり緊張していたという。しかし、少人数制のクラスでは友達ができやすい。仲間ができてからはリラックスして授業を受けられるようになり、授業の後は連れ立って自習室に通うようになった。
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慶応義塾大学法学部に合格した山崎俊介くんも、「四谷学院は、本人のやる気のほかに受験に必要な要素をすべて備えていた」と言う。山崎くんは現役時から慶大を志望していた。しかし高3の10月の模試では英語も日本史も偏差値が50に届かず、判定はつねにE。センター試験の結果も英語が102点、日本史が77点で、浪人が決まった。「あの頃、英語は問題集ばかりやっていて単語や構文をしっかり勉強していなかった。日本史は大きな流れを理解しないまま暗記ばかりしていた。他の予備校に通ってはいたのですが、やる気が出なくて……。勉強時間も四谷学院時代の5分の1くらいでした」四谷学院に入学してから、勉強法がすっかり変わった。そもそも現役時とは覚悟が違った。現役受験の反省から「基礎固め」の重要性を痛感した山崎くんは、授業が始まる前から独力で単語帳を完成させていた。むしろ「予備校」にはあまり期待していなかったというほうが正しいだろう。しかし授業が始まると、独学では得られないものがたくさんあることを知った。「まず、少人数のクラス授業が最高でした。ていねいでわかりやすいし、刺激的だし、授業後にも面倒を見てくれて、最後まで、ほんとうにわかるまで教えてくれた。一緒にがんばる仲間もできました。55段階は基礎固めに最適だったし、1級ずつ達成していく実感を直に味わえるので、勉強する意欲がどんどん湧いてきました」山崎くんは55段階の英文法を4月中に完成させ、5月以降は毎日、長文問題に取り組んだ。早いうちに単語を覚えまくった成果もあり、英語の成績はどんどん伸びた。逆に日本史は、クラス授業で暗記よりも理解が重要だと教わってから、効率よく勉強できるようになった。授業の内容を100%吸収できるよう、予習復習にも十分な時間をかけた。授業がない時間はいつも自習室で勉強した。日曜日も朝9時から夕方5時までフル活用した。「家では集中できませんからね。とくに英語の勉強には時間を費やして、55段階をものすごい勢いで進めました。考えながら、頭を動かしながら勉強すると気持ちいい。苦手な科目でも、できると信じられるようになりました」7月のセンター模試で、早くも英語の偏差値72、日本史77という数字が出た。はっきりした成果が出れば、意欲はさらに高まる。担任の小池先生や講師たちは、そうした山崎くんの姿を見て「いよいよ自信がついたな」と感じていた。山崎くん自身、夏ごろには「去年の自分とは違う」と実感していたのだろう。当時の面談では「より完璧な、穴のない状態にもっていきたい」と話している。山崎くんは講習や特訓も積極的に受講した。4泊5日、勉強漬けとなる夏期合宿では英語の勉強に集中した。5日間、英語漬けになるのは苦しかったが、毎日の課題をこなしていくうちにさらなる自信が生まれた。長時間、英語の問題と向き合ううちに、普通はつらいと思うくらいの量でも楽に感じられるようになったからだ。冬期講習では最後の総仕上げとして問題演習をくり返し、解答力をさらに伸ばすことができた。そうして迎えたセンター試験では、現役時に102点だった英語が184点に、77点たった日本史が100点満点にアップ。この時点で、小池先生は山崎くんの慶大合格を確信していた。「山崎くんが受からないようなら、誰も受からない」みごと第一志望合格を果たした山崎くんが言う。「努力がすべて報われました。あのとき、あれをやっておけばよかったという後悔は何もないので、ひたすらうれしいですね。浪人生活を始めた当初はいやでいやでたまらなかったけれど、終わってみると、名残惜しいくらい充実した、とても楽しい1年でした。ひじょうに温かい雰囲気のなかで勉強できて幸せでした」